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21・22日のレスキューと近況

5月21・22日の二日間、福島へ行ってきました。
ほぼ一か月ぶりの福島はすっかり、季節が変わっていて・・・
前回レスキューのときは途中のSAで雪が降ったりしていましたが、今回は暑いくらい・・・
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キジたちはすっかり、つがいで子育て中になっていました。
仲良く夫婦二羽でいることもあれば、ひとりぼっちのオスキジもいました。

1
給餌ボックスは、どの場所も空っぽで・・・
フードをぎゅぎゅっと詰めて回りました。

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蓋をして、ちゃんと食べられるかどうか確認。

場所によっては、イノシシの激しい体当たりで・・・
給餌している場所の扉が壊されてしまったり・・・

野生動物もすっかり活動的になっていました。
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あちこちで、花がきれいに咲いています。
福井に比べると、花は一週間くらい遅い感じ。
福井ではすっかり散ってしまった藤の花も、まだ見ごろでした。

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かけた、捕獲機のひとつには、ねずみ。
ふっくらとふくよかでかわいらしい野ネズミです。

他の捕獲機は、イノシシに転がされてしまって・・・
猫が入っていなくて良かった。

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すっかり、空っぽになったにゃんこはうすに立ち寄ってみると・・・・

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燕の巣ができて、親鳥が卵を温めていました。

例年なら、にゃんこはうすスタッフが体を張って、蛇と戦っていましたが・・・
今年は追い払ってくれる人間もいません。
無事に巣立ってくれるといいのですが・・・

空っぽになったにゃんこはうすは、なんだか寂しい。
2011年の8月にOPENしたときは、スタッフも私一人で・・・
がらんとした建物に、どんどん猫が増えて行って・・・今また、空っぽになった。
感慨深いです。




一方、にぎやかになってきた福井県のねこさま王国。
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子猫の保護が相次いで・・・
相談も増えています。

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(後ろのクッションの猫柄が・・・どう見ても狙ってる(笑))
この子は、目が開いているのですが、膿でふさがってしまっていました。
まだ授乳が必要な年頃です。

現在のところ、子猫は8匹。
すべて、総キジトラ。
今年も順調にキジトラ祭りが始まっています。(去年はキジ白もいたけど)

そこで、お願いなのですが・・・
子猫に必要なものが不足しています。
にゃんこはうす保護っこの欲しいものリストを更新いたしました。

ご支援をよろしくお願い申し上げます。



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春満開の福島

4月9・10・11日に福島に行ってきました。
今回は、いつもの給餌ともうひとつの任務が・・・
にゃんこはうすとしていお借りしていた建物を立ち退かなければいけないということで、大片付けです。
ごみを片づけて、車で運べるものを積んで・・・
帰りの車はすっかり山のような荷物。

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給餌にまわった町では、キジが恋の季節。
このカップルは道路の真ん中で求愛ダンス中でした。

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富岡の桜も満開でしたが、私は浪江のこの桜並木が大好き。
幼稚園の時の遠足のコースでしたし、毎年、花の時期にはここの河原から花火が打ち上げられました。
避難中の今は、浪江町の仮設住宅が多く存在する本宮市で桜の時期に花火を打ち上げるそうです。

今回の給餌も、猫の姿をみかけることはなく・・・
土曜日はどの町も、町の中が除染の作業員や重機であふれていて・・・
一見、普通の町みたいに見えました。

願いを込めてかけた捕獲機は空でした。
猫がいるのは間違いないのに、入ってくれない。

初期のころと違って、捕獲機に警戒して近づかないタイプが多く残っているのではないかと思います。


にゃんこはうすでの二日間の活動を終えて、今回は両親の住む仮設にも一泊してきました。
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家のまわりは、母が植えた花だらけ。
きれいに咲いていました。

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犬のチョコ。
ラブラドールレトリーバー・・・のはず。

避妊手術をしてからというもの、ずっとむちむち体型ですが・・・
健康状態には問題なし。
寄る年波には勝てず、足腰が弱ったり、目が見えなくなってきていたり、耳が遠かったりします。

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チョコはブリーダーの廃棄犬でした。
「子供を産む数が少なくなったメスを、○○ダムに捨てる」という話を聞いて、引き取ることにしたのは母。
私が20代前半の頃のことで・・・
当時、チョコは5歳くらいという話でした。
がりがりに痩せて、人の目を見ない犬でしたが、今は人が大好き。
お尻や、服の裾をかぷっとかんで甘えます。

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我が家にやってきてから、すでに15年以上たっているチョコ。
本当の年齢はいくつなのか分かりませんが、元気で長生きしてほしいものです。

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イブちゃんは12歳。
おばあちゃん猫です。
美味しいものが大好き。
人間が大好き。
やさしくしてくれるともっと好き。

たまにボンちゃんと殴り合いのけんかをしています。

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ボンちゃん。
丸いです。
おそらく、10歳になるはず。
シニアですが、若いころと変わらず・・・
しつこい私をちょっと迷惑そうに相手してくれます。

あまりにもまるまるしているので、ちょっと心配にもなりますが、今のところ健康状態は問題ないそうです。
でぶでもいい。
健康でさえあれば・・・




5年目の福島

3月の5日・6日の二日間。
福島へ行ってきました。

震災から、5年が経つということで、テレビのニュース番組で被災地の話題が出ない日はないのですが・・・
もう、五年も経つということが信じられない気持ちです。

保護時に避妊去勢済みだった、あられや弥生は、単純に見積もっても6歳以上ということになります。
私も、犬も猫も・・・
5年という月日を過ごして、確実に年老いているけれど・・・・
福島は変わりません。

福寿草
おじゃる丸が震災前に暮らしていたおうちには、福寿草が咲いていました。
当たり前のことですが、人の住めない町にも季節はめぐっています。

除染
大熊町でも、除染作業は進められていて・・・
工事の音が響きます。

でも、そんな中にも・・・高線量で人の手が付けられないところもあり・・・
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人が立ち入らないように看板が立てられています。

1
震災前には考えられなかったほど、増えたイノシシや狸、アライグマ・・・
野生動物にやられないように工夫した給餌場所に給餌して回ります。

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今も、給餌するためのフードをたくさんの方がご支援くださっています。
物資に添えられた送り状のお名前は、よく見知ったものがたくさん。
本当にありがとうございます。

詰められるだけ詰めて、少しでも猫の口に入るように・・・
周りに巻いてあるナイロン袋は鳥よけです。

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他の団体さんに依頼された場所にも給餌します。
この場所は猫の姿が確認されているそう。
イノシシに襲われても壊れないように、猫しか入ることができないように工夫されています。

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震災の直後から給餌を続けられている場所。
この近くには、原発がよく見える高台があります。
その場所では、取材でしょうか。大きなカメラを抱えた人たちの姿も見かけました。

狸
今回は猫を見かけることができず、仕掛けた捕獲機も空振りでした。
餌場から飛び出していったのは、カイセンにかかり体中の毛が抜け落ちてしまった狸。
この場所にかけたカメラには、猫がご飯を食べに来ている姿も映っていました。

足跡
爪のはっきりとわかる足跡。(猫ではありませんが)
餌場へと続く場所です。

私の故郷、浪江町は4月からゲートが撤去され・・・
高線量でない区域の立ち入りが自由になるそうです。
それでも、まだ、住むことは許されません。

来年、再来年・・・
福島はどうなっているのか?
良い方向へ、変わっていてほしい・・・とは思うけれど、何をどうしたら前の状態に戻れるのか?
まだ想像もできません。




今年最後の福島

27・28日の二日間、福島へ行ってきました。
今回は今年最後のレスキューということもあって、なんとか猫を保護出来たらいいな・・・と思っていました。

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まぶしいくらいの青空のいいお天気で。
相変わらず、崩れた建物や壊れたアスファルトの慣れた道を給餌に走りました。

前日の北陸は大荒れ。
福島へ向かう高速道路は50キロ規制で、とても強い風が吹いていました。
予報では雪の予定だったので、晴れてくれてよかった。
こんな日は猫も出歩いているかも?と多紀さんと話しながらの給餌で・・・

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いつもの給餌場所に向かう道では、大きなイノシシにも遭遇しました。
前日、荒天だったから、餌を探しているのか・・・
しっぽが心なしか楽しそう。

でも、こんな大きなイノシシに向かってこられたら、車はダメになってしまうので・・・
ちょっとハラハラして・・・

まだ保護できない猫を確認している場所で捕獲機をかけました。

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そして・・・
次の給餌場所で、この子に出会いました。
ここは依頼の飼い主さんのおうち。

ずっと猫の姿を見かけていなくて・・・
捕獲機をかけてもかけても・・・
入るのはネズミやアライグマ、果てはカラス・・・と言う場所で・・・

まさか・・・猫がいるなんて思いもしなかったのです。
こちらに背を向けて丸くなっている白黒の猫。

「猫!?」
多紀さんにかけた声も一瞬は半信半疑でした。

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きれいな八割れの白黒猫さん。
鼻には黒い模様があって、
しっぽはまっすぐ。

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私たちの気配に気づいて、あっという間に逃げて行ってしまったけれど・・・
また戻ってきてくれるかもしれない。

祈るような気持ちでかけた捕獲機に、この子は入ってくれませんでした。

この子が寝ていた場所は、お布団があってふかふかで・・・
ちょうど私たちが訪れた時間は日当たりが良い時間帯。
日向ぼっこをして、うとうとしていたのかもしれません。

たくさんのフードを置いてきたけれど・・・
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この近くにも大きなイノシシがいて・・・
給餌場所はいつも荒らされてしまいます。

どれくらいのフードが口に入っているのかわかりませんが、届けることに意味がないとは思いません。


今回、この場所に行く前は・・・
もう、猫はいないかもしれないと思っていました。
私たちが給餌している餌も、今生き残っている子たちには不要なのかもしれない・・・
今まで、生き残っている子はきっと餌をとることができる子で、助けを必要とはしていないかもしれない・・・と、
思っていました。



無駄なのかもしれないという思いが半分。

無駄なわけがない・・・という思いが半分。

いつも弱気になりかけた時に、思いがけない場所で猫に出会います。
二年位前にも、この近くで白黒の猫を見かけていて、
でも保護することはできていなかったので・・・
あの子はもう死んでしまったのかもしれない・・・と思っていました。
でも、生きていた。

あの時の子じゃないかもしれない。
でも、生きている猫がいた。

あきらめちゃダメだって、言われているみたい。
誰が言ってるのかはわからないけれど・・・

空の捕獲機を回収して帰る道は、いつもがっかりと虚しさで、言葉少なになってしまうのですが・・・
今回は、次回へつながる何かが見つかったような気がしています。

どうにか生き延びて、そして、捕獲機に入ってくれますように・・・







福島に行ってきました。

フード
本当に久しぶりのにゃんこはうす。
ご支援いただいたフードと、捕獲器を積んで・・・
出発するのも以前とは違って、お昼近くになります。

福井と福島。
結構、違います。
気温がかなり違う。

福井は一日中同じような気温で、寒暖の差がありませんが、福島は昼と夜の温度は10度以上違うことも・・・
幸いお天気にも恵まれて・・・

くーちゃん
くーちゃんに見送られて、多紀さんと給餌に行ってきました。

カラ
給餌場所のフードはどこも空っぽ。
野生動物の被害にあって、吹き飛ばされているものもありました。

野生動物の被害を受けず、猫の口に入るようにするのにはどうしたら良いか?
給餌場所にはいつも、頭を悩ませています。

給餌場所だった飼い主さんのおうちが、解体されて更地になってしまっていたり・・・
除染作業中で入ることができない場所があったり・・・

給餌作業そのものは、単純ではありますが、難しいな・・・と感じることも多いのが現実です。
いっぱい
いっぱいになった給餌器。
猫が食べてくれているといいのだけど・・・

解体で更地になってしまった給餌場所。
近くに給餌場所を移動したのですが、移動した初日から猫が食べに来ているのが確認できています。

猫のネットワークは意外と広いから、今回の給餌のときはもっとたくさんの猫が来てくれたかもしれません。

猫
別の場所では猫の姿も見かけました。
冬の猫たちは、田んぼや草地の真ん中にたたずんでいることが多いような気がします。
ちょっとあられに似ているこの子は、私たちの姿を見ても逃げなかったけれど、声をかけたら一目散に逃げて行ってしまいました。

人を知らない世代の子かもしれません。

にゃんこはうすで保護された、人を知らない世代の子たちは、「人が何なのか分からないから怖い」子が多くて、すぐに人間に心を開いてくれる子が多いです。
逆に、人を知っている世代で、「人が怖いことをすると知っているから怖い」子たちは、なかなか心を開いてくれません。
白血病だったダイヤやこころちゃんは、亡くなるまでその柔らかい被毛をなでることはできませんでした。

近頃、「人が怖い」子たちを保護することの是非を、とりとめもなく考えてしまいます。
私の家にいるジェリーやうずら、ふわりにセーラ・・・
体調が悪くなれば、動物病院に連れていきますが・・・
怖がる彼女たちをむりやり捕まえて病院に連れていくことが、最善なのかな?と考えてしまうのです。

同じように、レスキューのときも、保護していいのかどうか?逡巡する気持ちがあります。
震災から4年半が過ぎ・・・
今、そこで生きている命を是が非でも保護しなければという気持ちは少し変わってきました。
津波
保護しなければ死んでしまう。
給餌しなければ死んでしまう。

そんな思いに追いかけられるような焦燥感が少なくなってきたようにも感じます。

原発
遠くに見える、原発の排気筒。
そこはまぎれもなく現実なのだけど・・・
福島にいた時よりも、ニュースに上ることは少なくて、まるで遠い遠い外国の話のように思われることもあります。

あのときにあったこと、それから現在へ続く一連の出来事が、遠い過去のような・・・
ありこさんは夢のよう・・・と言いますが、本当に現実感が希薄で。
今、福井に暮らしている自分が夢で、実際にはにゃんこはうすに住んでいるようで・・・

不思議な感覚です。

キウイ
震災前、大熊町の名産品だったキウイ。
たくさんの果樹園にも、個人の家にもよく植えてある植物です。

震災前は、こんな風に放置されて、実が小さくなっていたり、取り残されていることなんてなかったのだけど・・・

椿
見る人がない花もきれいに咲いていて・・・

悲しい気持ちになります。

くりろー
震災前に交配して、苗を育てていたクリスマスローズ。
除染の前に、母が仮設住宅へ持って帰って・・・除染が終わったところに植えなおしてくれました。
今年もきれいな花を咲かせてくれるでしょうが、見ることはできないかもしれません。

前を向いて歩いていこう・・・
そう考えたのはいつのことだったか。
時折、震災直後のことを思い出したり、思い出されるような事象に遭遇すると
あの当時に引き戻されるような感覚で、つらくてたまらなくなることがあります。

前向きに、頑張って、進んでいくって難しいな。

くー2
そんなときに、心をいやしてくれるのも、また、猫です。
悲しいこともあったりするけど、福島でも、福井でも、猫たちに助けられて、頑張っています。

次回の給餌は12月最後の立ち入り日。
年越しなんて、猫には関係ないかもしれないけど・・・
寒い寒いこの時期、お腹を減らして彷徨うことがありませんように・・・


とりとめない話ですみません。

プロフィール

ボンママ

Author:ボンママ
ねこだいすき。
なぜか飼っているのは犬。
石とか貝とか植物もすき。
海外ドラマ好き。

※当ブログはリンクフリーです※

お問い合わせは、
inunoossann.
nekodaisuki
@gmail.comまで。

管理人に物申す
猫へのお問い合わせ
もうちょっと知りたいそこんとこ。
などなど・・・
お気軽にどうぞ。

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南相馬にゃんこはうす

にゃんこはうす
南相馬市にある被災猫シェルターです。 福島県原発被災地の猫のレスキュー、家族さがし、里親募集をしています。 多くの方に支えられて、活動を続けています。

にゃんこはうすで、今必要としているものは、Amazon.JAPANのたすけあおうNIPPON 東日本大震災のページに掲載して頂いております

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